都市と環境の経済学(都市の経済学)(後期,2単位) †
講義概要 †
都市は何故存在するのか?都市に住む場合,どこに居住し,どの程度大きな住宅に住むのか?都市にある用途規制は土地市場にどのように影響するのか?一見すると無秩序に成立しているように思われる不動産市場の様々な現象は,実は一定の論理によって成り立っており,経済学を利用することでそれを解き明かすことが出来る.すなわち,こうした行動は多様な個人の合理的な選択の結果であり,政府はそうした個人の行動を前提として規制を実施しているということを明らかにする.なお,経験的に数学に対する実力差が非常に大きく,この点が授業の理解度を大きく左右しているため,授業に必要となる数学および経済理論の解説を適宜行い,できるだけ多くの人が理解出来るよう努めたい.
【到達目標】:不動産に関係にある各種政策(所得補助政策,家賃補助政策,用途地域規制など)の実施根拠について説明できるようになる.また,経済政策の基本的理念が,どのような経済学的根拠をもっているのか理解できるようになる.
レジュメ †
講義で使うレジュメは,下記からダウンロードできる.レジュメの印刷は,大学の情報処理演習室にあるコンピュータでできることを確認している.もしも,うまくいかない場合には,メディアセンターの人に尋ねてみること.
教科書と参考文献 †
特定の教科書は使わずに,レジュメを用いて講義を行う.レジュメを加筆・修正して教科書として出版する予定なので,内容に関するコメントは大歓迎する.参考文献は,以下を挙げておく.他の参考文献について知りたい場合は,担当教員に質問してほしい.その他,必要に応じて講義中に紹介する.
- 山崎福寿・ 浅田義久,「都市経済学」,日本評論社,2008.
- 佐々木公明・文世一,「都市経済学の基礎」,有斐閣アルマ,2000.
- 中村良平・田渕隆俊,「都市と地域の経済学」,有斐閣アルマ,1996.
- スティグリッツ,「ミクロ経済学 第2版」,東洋経済新報社,2000.