講義関連
住宅と不動産の経済学 †
教室を126教室へ変更します.
講義概要 †
我が国の(地域)経済を考える上で,不動産市場が果たす役割はきわめて大きい.本講義では,我々にとって最も身近な「住宅」をはじめ,商業・オフィスを含めた不動産市場の動向について概観し,市場を取り巻く社会経済諸制度がもたらす問題点(諸税制やバブルの発生など)を都市・地域の経済学の基礎の上に検討する.あわせて,ヘドニック・アプローチなど,これらの市場を分析する上でしばしば用いられる手法を学び,どのような政策的含意が得られているのか,また不動産の証券化など市場を取り巻く新しい制度的な動向についても考察する.
経済学の初歩的理論(ほとんど図のみ)しか使わないが,都市や住宅の問題点を経済学的に検討します.
講義の進め方にも経済学を使います.講義に集中させ,私語をさせない,活発に質問させるインセンティブは経済学的に構築できます.どうして私語がいけないのかを外部性から考えましょう.
講義スケジュール(やっていくうちに変わりますので当てにしないように) †
- <第1~2回> ガイダンス,ミクロ経済学の復習
- <第3~7回> 住宅政策の経済学的分析
- <第8~10回> 商業・オフィス市場の経済学的分析
- <第11~13回> 土地政策の経済学的分析
- <第14回> 不動産証券化の制度と動向
講義レジュメ・資料 †
講義レジュメをPDFファイルで作ってある場合があります.ダウンロードする際には,Acrobat Reader 日本語版(無料)が必要になりますので,Acrobat Readerを事前にダウンロードしてください.ファイルを開くパスワードは初回講義時に配布した資料に書いてあります.初回講義を欠席した人は,友達に見せてもらって下さい.
回数/レジュメ | 月日 | テーマ | 満点 | 提出者数 | 平均点 | 標準偏差 | 備考 |
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第1回(-ao01.pdf) | 2010/09/24 | ガイダンス,ミクロ復習 | 68 | 41 | 45.12 | 18.56 | 34点未満はちょっとやばいよ.きちんとミクロ復習しようね. |
第2回(-ao02.pdf) | 2010/10/01 | ミクロ復習 | 7 | 33 | 6.18 | 1.10 | |
第3回(-ao03.pdf) | 2010/10/08 | 住宅政策の経済的分析1 | 20 | 37 | 16.89 | 3.47 | 第2回レジュメも使います. |
第4回 | 2010/10/15 | 住宅政策の経済的分析2 | 10 | 41 | 5.12 | 3.61 | 第3回レジュメを使います. |
第5回(-ao04a.pdf) | 2010/10/22 | 住宅政策の経済的分析3 | 10 | 34 | 9.50 | 1.26 | 第3回レジュメ残りからはじめます. |
第6回(ao04b.pdf) | 2010/11/05 | 住宅政策の経済的分析4 | 21 | 32 | 18.00 | 3.25 | 第5回レジュメ残りからはじめます.過去のレジュメは毎回持ってきてね. |
第7回(-ao04bb.pdf) | 2010/11/12 | 住宅政策の経済的分析5 | 18 | 34 | 13.82 | 4.30 | 前回レジュメ2ページ以降を改訂しました.改訂版を持ってきてください. |
第8回(-ao05a.pdf) | 2010/11/19 | 土地政策の経済学的分析1 | 12 | 29 | 8.79 | 7.36 | |
第9回(-ao05b.pdf) | 2010/11/26 | 土地政策の経済学的分析2 | 13 | 30 | 11.33 | 1.57 | |
第10回 | 2010/12/03 | 土地政策の経済学的分析3 | 15 | 24 | 11.92 | 2.73 | 第9回レジュメを使います. |
第11回(-ao06a.pdf) | 2010/12/10 | オフィス市場と集積の経済1 | 16 | 33 | 15.70 | 0.81 | |
第12回(-ao06b.pdf) | 2010/12/17 | オフィス市場と集積の経済2 | 10 | 25 | 6.00 | 2.89 | |
第13回 | 2011/01/07 | | | | | | 平常点評価を公表します.前回のレジュメを持ってきてください. |
第14回 | 2011/01/14 | | | | | | 大学入試センター試験のため休講 |
第15回 | 2011/01/21 | 期末試験 | | | | | 持ち込み不可 |
読んで欲しい参考書 †
経済学を面白く学ぶために以下をお奨めします.
- スティーブン・D・レヴィット『ヤバい経済学』 東洋経済新報社
- ティム・ハーフォード『まっとうな経済学 』ランダムハウス講談社
- 大竹文雄『経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには 』中公新書
- デイビッド・フリードマン『日常生活を経済学する』日本経済新聞社
- 大竹文雄『こんなに使える経済学-肥満から出世まで 』ちくま新書
教科書は指定しません.学生が必修科目ではない授業の教科書を購入することの厳しさは身にしみて分かっていますので,レジュメを作成しています.ただし,参考書として指定している,山崎福寿・浅田義久『都市経済学』(日本評論社)を持っていた方が理解しやすいと思いますし,毎回の問題も解きやすいと思います.
以下は参考書ですが,都市経済学を勉強するための参考図書を購入する前にミクロの教科書(応用例が多いマンキュー『マンキュー経済学Ⅰミクロ編』東洋経済新報社,岩田規久男『ゼミナールミクロ経済学入門』日本経済新聞社,スティグリッツ『ミクロ経済学』東洋経済新報社など)を十分に読み込んでください.
都市経済学に興味を持つためには,下記の参考文献リストにある『経済学で読み解く土地・住宅問題』(山崎福寿)を読んでみてください.経済学って実社会に適応できることが分かります.
参考文献リスト