TCU
経済原論(2);ミクロ経済学 †
講義概要 †
経済学を初めて学ぶ学部学生を対象に,人の行動を分析するツールとしての経済学を用いて,財・サービス市場に関する分析力を養うことを目的とする.また,都市生活学部学生として知っていてほしい,不動産市場特有の問題とその経済学的考え方を,直観的に理解しやすい図表を用いて説明する.なお,難しい「算数」は必要としないが,四則演算程度の計算力は必要である.
到達目標 †
- 需要曲線,供給曲線の意味を理解すること.
- 「余剰」の意味を理解し,余剰分析ができるようになること.
- 政策分析の基礎を理解し,簡単な余剰分析をできるようになること.
- 不動産特有の外部性がもたらす問題とその解決方法について説明できること.
講義スケジュール(講義の進み具合で変わります) †
- ガイダンス
- 需要と需要曲線の性質
- 供給と供給曲線の性質
- 市場均衡;価格と取引量の決まり方
- 三段階アプローチ;市場均衡の変化を分析する方法
- 消費者余剰と生産者余剰
- 余剰と市場の効率性
- 政策分析入門①;価格規制
- 政策分析入門②;数量規制
- 政策分析入門③;課税
- 政策分析のまとめ
- 不動産市場特有の問題;外部性①外部性とは何か?
- 不動産市場特有の問題;外部性②ピグー課税
- 不動産市場特有の問題;外部性③コースの定理
- まとめ
講義レジュメ・資料 †
講義レジュメをPDFファイルで作ってある場合があります.ダウンロードする際には,Acrobat Reader 日本語版(無料)が必要になりますので,Acrobat Readerを事前にダウンロードしてください.ファイルを開くパスワードは初回講義時に配布した資料に書いてあります.初回講義を欠席した人は,友達に見せてもらって下さい.
講義では,数回前のレジュメを参照することがありますので,配布したレジュメをすべて持ってきてください.
回数/レジュメ | 月日 | テーマ | 満点 | 提出者数 | 平均点 | 標準偏差 | 備考 |
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第1回/TCU_micro_01.pdf | 2013/09/20 | ガイダンス | - | - | - | - | |
第2回/TCU_micro_02.pdf | 2013/09/27 | 需要と需要曲線の性質 | 15 | 22 | 11.0 | 4.0 | |
第3回/TCU_micro_03.pdf | 2013/10/04 | 供給と供給曲線の性質 | 22 | 25 | 17.5 | 4.3 | 235教室へ変更 |
第4回/TCU_micro_04.pdf | 2013/10/11 | 市場均衡;価格と取引量の決まり方 | 34 | 21 | 29.0 | 5.0 | |
第5回/ | 2013/10/18 | 三段階アプローチ;市場均衡の変化を分析する方法 | 20 | 24 | 17.6 | 5.2 | |
第6回/TCU_micro_05.pdf | 2013/10/25 | 消費者余剰と生産者余剰 | 15 | 25 | 9.3 | 4.5 | |
第7回/ | 2013/11/01 | 余剰と市場の効率性 | 21 | 24 | 13.4 | 4.4 | |
第8回/ | 2013/11/08 | 前回残り | - | - | - | - | |
第9回/TCU_micro_06.pdf | 2013/11/15 | 政策分析入門①;価格規制 | 11 | 26 | 7.4 | 3.2 | |
第10回/ | 2013/11/29 | 政策分析入門②;数量規制 | 15 | 25 | 10.4 | 3.4 | |
第11回/ | 2013/12/06 | 政策分析入門③;課税 | 24 | 25 | 12.2 | 6.9 | |
第12回/TCU_micro_07.pdf | 2013/12/13 | 不動産市場特有の問題;外部性①外部性とは何か? | 16 | 21 | 14.9 | 2.4 | |
第13回/ | 2013/12/20 | 不動産市場特有の問題;外部性②ピグー課税 | 13 | 22 | 9.4 | 2.9 | |
第14回/ | 2014/01/10 | - | - | - | - | - | |
第15回/ | 2014/01/17 | 不動産市場特有の問題;外部性③コースの定理 | - | - | - | - | |
第16回/ | 2014/01/22 | まとめ・質問日 | - | - | - | - | いつもの教室で3時限目に実施.自由参加. |
第17回/ | 2014/01/24 | 定期試験 | | | | | |
教科書は指定しません.学生が必修科目ではない授業の教科書を購入することの厳しさは身にしみて分かっています.そのためにレジュメを作成しています.
参考書としては,下記2冊をあげておきます.
- マンキュー『マンキュー経済学Ⅰミクロ編 第2版』,東洋経済新報社,2005.
- スティグリッツ『ミクロ経済学 第4版』,東洋経済新報社,2013.
また,経済学を面白く学ぶために下記図書をお奨めします.
- スティーブン・D・レヴィット『ヤバい経済学 [増補改訂版]』東洋経済新報社,2007.
- スティーブン・D・レヴィット『超ヤバい経済学』東洋経済新報社,2010.
- ティム・ハーフォード『まっとうな経済学』ランダムハウス講談社,2006.
- 大竹文雄『経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには』中公新書,2005.
- デイビッド・フリードマン『日常生活を経済学する』日本経済新聞社,1999.
- 大竹文雄『こんなに使える経済学-肥満から出世まで』ちくま新書,2008.
さらに,住宅や土地,都市/地域を経済学的に考えてみたいという人は,まず,参考文献リストにある『経済学で読み解く土地・住宅問題』(山崎福寿)を読んでみてください.経済学って実社会に応用できることが分かります.