Loyola
都市と地域の経済学Ⅱ †
講義概要 †
2006年度から『都市と地域の経済学』が半期科目となり,前期『都市と地域の経済学Ⅰ』と後期『都市と地域の経済学Ⅱ』となりました.そこで,『都市と地域の経済学Ⅰ』では主に都市経済学に近い範囲を,『都市と地域の経済学Ⅱ』では交通経済や地域公共サービスなど地域経済に近い範囲を扱うことにします.
経済学の初歩的理論(ほとんど図のみ)しか使わないが,都市や住宅の問題点を経済学的に検討します.例えば,どうして日本は中古住宅が少ないんでしょう.どうして賃貸住宅は小さいんだろう.女性限定のマンションはどうして安い.
経営学科の方も十分履修可能ですが,経済学は積み重ねですので理論が弱い人は特に毎回でるように.
講義の進め方にも経済学を使います.講義に集中させ,私語をさせない,活発に質問させるインセンティブは経済学的に構築できます.どうして私語がいけないのかを外部性から考えましょう.
講義スケジュール(やっていくうちに変わりますので当てにしないように) †
- 第1回:ガイダンス
- 第2回:都市集積の理論
- 第3-6回:都市システムの理論
- 第7-8回:都市規模と都市数の理論
- 第9-10回:土地利用と都市規模の理論
- 第11-13回:都市の交通経済学
- 第14回:都市の公共サービス
- 第15回:まとめ
講義レジュメ・資料 †
講義レジュメをPDFファイルで作ってある場合があります。ダウンロードする際には,Acrobat Reader 日本語版(無料)が必要になりますので,Acrobat Readerを事前にダウンロードしてください.ファイルを開くパスワードは初回講義時に配布した資料に書いてあります.初回講義を欠席した人は,友達に見せてもらって下さい.
回数/レジュメ | 月日 | テーマ | 満点 | 提出者数 | 平均点 | 標準偏差 | 備考 |
---|
第1回/レジュメNO1 | 2014/10/03 | ガイダンス | - | - | - | - | |
第2回/レジュメNO2 | 2014/10/10 | 都市集積の理論(1) | - | - | - | - | |
第3回/レジュメNO3a | 2014/10/17 | 都市集積の理論(2) 都市システムの理論(1) | 15 | 18 | 10.67 | 2.89 | |
第4回/ | 2014/10/24 | 都市システムの理論(2) | 20 | 16 | 8.69 | 4.51 | レジュメNO3aを使います |
第5回/ | 2014/10/28 | 休講 | - | - | - | - | |
第6回/レジュメNO3b | 2014/11/07 | 都市システムの理論(3) | 15 | 18 | 12.22 | 2.41 | |
第7回/レジュメNO3c | 2014/11/14 | 都市システムの理論(4) | - | - | - | - | これまでのレジュメも持ってきて下さい |
第8回/ | 2014/11/21 | 都市システムの理論(5) | 15 | 17 | 5.94 | 4.37 | レジュメNO3cを使います |
第9回/レジュメNO3d | 2014/11/28 | 都市規模と都市数の理論(1) | 15 | 14 | 6.79 | 3.29 | |
第10回/レジュメNO3e | 2014/12/05 | 都市規模と都市数の理論(2) | 11 | 14 | 8.57 | 3.23 | |
第11回/レジュメNO4 | 2014/12/12 | 土地利用と都市規模の理論(1) | 5 | 13 | 2.62 | 1.89 | |
第12回/ | 2014/12/19 | 土地利用と都市規模の理論(2) | 15 | 15 | 10.13 | 4.44 | |
第13回/レジュメNO5 | 2015/01/09 | 都市の交通経済学(1) | 19 | 15 | 13.80 | 3.77 | |
第14回/ | 2015/01/16 | 都市の交通経済学(2) | 17 | 15 | 11.83 | 4.15 | |
第15回/ | 2015/01/23 | 定期試験 | | | | | |
教科書として下記の参考文献リストにある『都市経済学』(山崎福寿・浅田義久)を指定しました。この教科書を持っていた方が理解しやすいと思いますし、毎回の問題も解きやすいと思います。ただし、学生が必修科目ではない授業の教科書を購入することの厳しさは身にしみて分かっています。そのためにレジュメを作成しています。
都市経済学は応用経済学のためミクロ経済学を理解していることが前提条件です.ミクロ経済学の参考書としては,下記2冊をあげておきます.
- マンキュー『マンキュー経済学Ⅰミクロ編 第2版』,東洋経済新報社,2005.
- スティグリッツ『ミクロ経済学 第4版』,東洋経済新報社,2013.
また,経済学を面白く学ぶために下記図書をお奨めします.
- スティーブン・D・レヴィット『ヤバい経済学 [増補改訂版]』東洋経済新報社,2007.
- スティーブン・D・レヴィット『超ヤバい経済学』東洋経済新報社,2010.
- ティム・ハーフォード『まっとうな経済学』ランダムハウス講談社,2006.
- 大竹文雄『経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには』中公新書,2005.
- デイビッド・フリードマン『日常生活を経済学する』日本経済新聞社,1999.
- 大竹文雄『こんなに使える経済学-肥満から出世まで』ちくま新書,2008.
都市や地域,住宅,土地に興味を持ち,経済学的に検討してみたい人は参考文献リストにある書籍を読んで下さい.最初に『経済学で読み解く土地・住宅問題』(山崎福寿)を読むとよいでしょう.経済学って実社会に応用できることが分かります.